強度行動障害支援のコンサルテーションとは(その5)

次回の予告をしておきながら、1ヶ月以上更新を怠けていました。8月の掲載ゼロ件になるところでした。 今年度の研究事業は、この1ヶ月間で、研究検討委員会1回、ワーキングチーム会議2回開催しています。進むべき方向性は、かなり共有化できたと思います。昨今の事情で、全国から委員が集まるのは難く、すべてオンライン会議(近隣の人は会議室集合)でした。会議後の懇親と意見交換の場が無いのが、寂しい限りです。…

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強度行動障害支援のコンサルテーションとは(その4)

○ 本事業のコンサルテーションは第3象限を中心に 本ブログで取り上げるコンサルテーションの対象となる事業所は、次の2つが条件です。 ①強度行動障害支援者養成研修で紹介されている標準的支援の実戦経験がない(試みても定着しない) ②問題解決を早急に必要とする行動障害のある利用者が事業所にいる(近々利用開始する) 前回の書込みで紹介したように、①の正反対で、標準的支援を積極的に…

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強度行動障害支援のコンサルテーションとは(その3)

全日本自閉症支援者協会で行っている研究事業では、昨年度からコンサルテーションのあり方を主なテーマに設定しています。この研究事業で取り上げるコンサルテーションは、対人援助分野で働く多くの人がイメージするものとは、趣が異なります。これから、この違いを解説します。 今回は、コンサルテーションの具体的な内容の紹介に入る前の前提についてです。 ○ 実績ある組織がコンサルテーションを活用している…

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強度行動障害支援のコンサルテーションとは(その2)

○ コンサルテーションの歴史 スーパービジョンとは異なり、コンサルテーションは様々な分野で使われる用語です。経営コンサルタントやITコンサルタントは、ビジネス関連のニュースや書籍によく登場します。また、対人援助に近い領域では、キャリアコンサルタント(国家資格)やブライダルコンサルタントが有名です。最近ではエンディングコンサルタントというのもあるそうです。憧れのカタカナ職業です。 スー…

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強度行動障害支援のコンサルテーションとは(その1)

令和2年度の指定課題は、昨年と比較するとかなり具体的な事業の手法・内容が示されています。 ● 実際にコンサルテーションを受けた経験のある事業所に対するヒアリング調査 ● 発達障害者支援センター、自治体、先駆取り組みを行なっている事業所や個人が実施している強度行動のある者へのコンサルテーション事業等の実態の把握 ● コンサルテーションを行うことができる人材養成の手法の開発 障害福祉…

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補助金事業の経過(令和2年度)

一般社団法人全日本自閉症支援者協会(以下「全自者協」)では、昨年度に引き続き、令和2年度も厚生労働省の障害者総合福祉推進事業の補助金を受け、研究事業を実施いたします。 令和2(2020)年度障害者総合福祉推進事業 指定課題21 『強度行動障害に対するコンサルテーションの効果と、指導的人材養成に関する研究』 【事業の経過】 ○2020年2月19日:令和2年度障害者総合福祉推進事業…

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ヒューマニズムと標準的支援⑥

「もし許されなら、私に何人かの元気な子どもを預けてくれるなら、医者にも、弁護士にも、犯罪者にも育てることができる」と豪語した行動主義心理学の生みの親でもあるワトソンは、相当な変わり者だと学生時代考えていました。変人とはこういう人のことを言うに違いない。そして、それよりさらに古い時代に功利主義を生み出したベンサムは、それ以上に変わり者なのでしょうね。もちろん、私が生まれる前に2人共故人でしたので、…

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ヒューマニズムと標準的支援⑤

直接支援の現場でアセスメントからはじまるPDCAが回り出すと、日々の支援に自信が生まれますし、仕事に張り合いが出ます。今回は、自信をつけた事業所の話しです。 アセスメントで推理した仮説から具体的な支援目標や方法をプランし、チームで実施・記録(ドゥー)しながら、定期的に振り返りその成果をチェックし、そして今後さらに突き進むか、目標や仮説の修正が必要かを検討(アクション)し、次のプランへとつな…

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ヒューマニズムと標準的支援④

ヒューマニスト・マニフェストの2番目に「人間は、自然界の中の欠かせない一部であり、誰か(神)に導かれた訳ではない進化の途中結果である」とあります。翻訳が下手なので分かりづらいですね。 「今ある世界は神の計画通りの導きで出来上がったものではなく、物理学、生物学、天文学、化学、あるいは歴史・経済・心理・社会学等で明らかになてきている、長い歴史を経た進化によって出来上ったものであり、そのような世…

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ヒューマニズムと標準的支援③

ヒューマニスト・マニフェストの3番目に「倫理的価値とは、経験に裏づちされた人間の要求と関心から生まれる」と記されています。勝手に、標準的支援向けに書き直してみました。 「支援の価値は、経験に裏づちされた人間の執念と関心から生まれる」 ○ 認知の歪みが前提に アセスメントからはじまるPDCAサイクルでは、氷山モデル等を活用して、行動障害のある人の障害特性を推理し、仮説をたてること…

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