個人の成長と組織の成長が切り離せないのは①

「個人の成長論(シンプルな仮設)」で提案した5つのステージは、簡単に各ステージを登りつめることはできません。本研究では、概ねStage1からStage4に移行する際のハードルの高さについて考察することになります。
一方、「組織の到達点をシンプルに整理すると」で提案した5つのステージも同様、簡単に各ステージを登りつめることはできません。本研究では、Stege0から出発することを主に想定します。

○ 概念は分けても現実は分けられない

これまで訪問し、ヒアリングを行ってきた事業所を思い描くと、個人の成長と組織の成長は簡単に切り離すことができません。概念としては分離できるのですが、現実は分けられません。

つまり、個人の成長の各ステージを登りつめるには、それを学ぶ集団が必要になります。その集団は、組織の成長でまとめたステージのどこかのレベルが求められます。例えば、個人の成長の「Stage1:光明を見出す」から「Stage2:認知特性の学び」に移るには、その個人が所属する事業所において、組織の成長の「Stage1:物理的構造化の導入」ないし「Stage2:ワークシステム」といった環境が必要になります。また、個人の成長の「Stage3:行動観察と振り返り」から「Stage4:暗黙知の習得」に移行するには、組織の成長の「Stage3:支援方法の標準化へ」ないし「Stage4:スケジュールシステム」といった日々の学びの場が必要です。

つまり、個人の成長と組織の成長は、同時並行に、シンクロしながら登りつめていくことになります。9月15日にこのブログに書き込んだ「支援の現場に出向き実際のケースで学ぶ重要性」でJoyce & Showersの論文に掲載された「トレーニングの要素とその成果の可能性」の表をアップしました。いわゆるOFFの研修で習得した知識やスキルが、実際の職場に戻っても成果をあげることが難しいことを数字で示した表です。

どうしてこのような結果になるのかというと、「個人の成長」と「組織の成長」は、現実的には分離できないからです。

【トレーニングの要素とその成果の可能性】
http://kyoudokoudousyougai.seesaa.net/article/470100411.html

この記事へのコメント