(寄り道)アンケート結果をどう解釈するか①

アンケート結果の報告は、残り4回あります。続けてブログにアップするのも飽きてきましたし、読む方も無味乾燥としてつまらないと思いますので、寄り道します。

○ 3つの仮説

強度行動障害支援者養成研修で受講者が学ぶことになる標準的支援が、実際の事業所でどのような影響を及ぼしているかを考えるために、3つの仮説をたててみました(添付の図参照)。簡単に説明します。

【仮説1】『学び』と『実行・継続』は強い結び付きがある!
理想的な関係であり、本来はこういう相互の関係が築かれるものだと考えます。
研修において、支援の手順書、物理的構造化、視覚的スケジュール、記録等の標準的支援を「学び」、その有用性を信じ、実際の支援の現場で学んだ内容を「実行・継続」します。そして、現場で支援を「実行・継続」することで、新たな問題にぶつかり、さらに上の課題解決を目指し、より広範なあるいは深い内容の「学び」を求めます。この『学び』と『実行・継続』の相互関係の終わりはありません。このような関係が成立することで、支援力は着実に向上していきます。これが基本の仮説です。この仮説が否定されると、このブログの内容すべてが意味のないものになってしまいます。

【仮説2】『研修受講』と『実行・継続』の結びつきは弱い!
強度行動障害支援者養成研修に限りませんが、研修受講による「学び」は、実際の支援の現場に持ち帰り「実行・継続」をもたらすわけではありません。むしろ、研修による学びを現場で実行・継続しない可能性が非常に高いのが現実です。
『学び』と『実行・継続』が強い結びつきであることが理想ですが、現実の『研修受講』と『実行・継続』は、全く無関係とは言えないものの、非常に希薄な結びつきしかありません。この2番目の仮説をしっかりと認識することが、このブログの内容のスタートになります。

【仮説3】『研修受講』と『実行・継続』の結びつきを強める何かがある!
上記の2つの仮説の(理想と現実の)ギャップを埋めていく何らかの方法や仕組みが存在すると考えるのが3番目の仮説です。
このギャップを埋める「何か」には、「研修カリキュラム」「研修規模」「受講者選抜方法」「研修実施者のスキル」といった、研修内容や運営方法も当然含まれます。しかし、これについては、私たちが行っている研究テーマから外れています(他の研究チームならびに厚労省で検討されています)。ですから、このブログでは、研修内容や運営方法についてほとんど触れることはありません。ただし、この「何か」の中で、研修内容や運営方法は、有効性という視点から大きなテーマではないと考えています。この研修内容や運営用法ではない「何か」を探索することが、このブログの一番大きなテーマになります。

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